古来より民衆の間で信仰の篤い七福神は京都が発祥の地だそうである。
特に新春の巡拝は「七難即滅,七福即生極まりなし」と言われ功徳が大きいとされています。
毎年元旦より一月末まで定期観光バスが運行されています。
今回は,この京都定期観光バスで巡りました。
(説明文:都七福神事務局 / 六波羅蜜寺)
弁財天(六波羅蜜寺)
七福神の中で唯一の女神である弁財天は,水を神格化したもので,言語や音楽の神として尊信されています。また,金運・財運の神として福徳自在のご利益があります。
正月の三日間は,空也上人が悪疫退散のために献じたお茶に因んだ「皇服茶」や「弁財天初稲穂」が授与されます。これに絵馬などを付けていただきました。
ゑびす神(ゑびす神社)
ゑびす神は,商売繁盛・旅行安全・豊漁などの守護神で庶民救済の神とされています。
智恵を働かせ体に汗して労働に従事していれば必ずこのゑびす神が福財を授けてくれるます。
栄西禅師が無事中国から帰朝し,お祀りになったという故事から,一名「旅ゑびす」ともいわれ,交通安全の神としても信仰を集めています。
毘沙門天(東寺)
毘沙門天は,北方の守護神で仏教を守護する神であり,信仰により十種の福を得るとされています。
毘沙門天は,弘法大師入唐の折感得されたもので,無量の智恵で学業成就や安産の信仰を集めており,菅原道真や小野道風も信仰されていたといわれています。
大黒天(松ヶ崎大黒天)
大黒天は,打出の小槌を持ち笑みを浮かべる姿から財福の神と言われ,もともとは軍神でありました。
日本では福徳を主きにみて,商売繁盛の守り神とされています。
本尊の大黒天像は伝教大師の作で開運招福の福神として広く信仰を集めています。
松ヶ崎大黒天の麓から遠く比叡山を望むと冠雪が見られました。
福禄寿神(赤山禅院)
福禄寿神は,南極星の精・奉山府君を人格化した神で,幸福・高禄・長寿の三徳を与えられるとされいます。
商売繁盛・延寿・健康・除災を祈願します。
本尊の泰山府君(赤山明神)は京都御所の表鬼門に祀られ,方位の守護神として朝野の厚い尊敬を集めています。
寿老神(革堂)
寿老神は,中国の老子が天に昇ってなったという仙人の姿。
三千年の長寿を保つ玄鹿を従え,人々の難を払う団扇を持っていることから,福財・子宝・諸病平癒・長寿の功徳があるといわれています。
寿老神の御真言を,一日三回唱えると福寿吉運が授かるといわれており,長寿を願う沢山の善男善女が初詣や月参りに訪れています。
布袋尊(万福寺)
布袋尊は,中国・唐の時代に実在した僧契此がルーツとされ,中国では弥勅菩薩の化身として信仰されています。
祀られている布袋尊は茫道生作で,特に傑作といわれています。
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都七福神弁当(東寺 洛南会館)
この「都七福神めぐり」にはお弁当が付いています。
弁財天:花菖蒲・・学問の神
ゑびす神:鯛・・商売繁昌の神
毘沙門天:かずのこ・・安産の神
大黒天:稲 穂・・開運招福の神
福禄寿神:昆布巻き・・除災の神
寿老神:長老木・・長寿の神
布袋尊:利休麩・・縁結びの神